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水中撮影テクニック
パナソニック LUMIX TZ10
tz10_top13.jpg
パナソニック「LUMIX TZ10」と防水プロテクター「DMW-MCTZ10」に、イノンのS-TTLストロボS-2000とLEシリーズLEDライト、クローズアップレンズを装着してテスト撮影してきました。小型高性能ストロボ「S-2000」を使って、内蔵フラッシュとは違ったワンランク上の写真を撮る方法を紹介します。

パナソニックLUMIX TZ10
S-2000でストロボはじめるテクニック!


最新ファームウェアへアップデート
水中モードは使用せず、
 通常モードを使う
  
ISO感度は「80」か「100」にセット 
S-2000のEV.コントロールスイッチは
 「B」が基準位置


さらに
光学12倍ズームに
 クローズアップレンズを組み合わせて  
 望遠マクロと超拡大マクロ



         ※上記はS-2000ストロボ使用時

DMCTZ10_Set.jpg   

LUMIX TZ10にイノンのS-2000ストロボを組み合わせてS-TTL撮影する場合、まずは、ファームウェアをVer.1.1にアップしましょう。撮影モードは、「水中モード」ではなく、「通常撮影モード」を選びましょう。ISO感度は「80」か「100」にセット。S-2000ストロボの発光量を微調整する「EV.コントロールスイッチ」は、基本的には「B」で適正露出が得られます。




 

ファームウェアをVer.1.1にアップ

2010年6月21日、パナソニック社より、LUMIX TZ10のファームウェア(Ver.1.1)が公開されました。このファームウェアには、「イノンストロボ[S-2000/D-2000/Z-240]使用時の発光量の適正化」が含まれており、S-TTL自動調光の精度が高まります。
LUMIX TZ10を、S-2000/D-2000/Z-240ストロボと組み合わせて使用する場合は、下記パナソニック社の関連ページをご参照いただき、ファームウェアをアップデートされることを強くおすすめします。

DMC-TZ10 ファームウェアアップデートプログラム
http://panasonic.jp/support/dsc/download/tz10/index.html 


TZ10_farmup.jpg  
ファームウェアVer.1.1にアップデート


通常撮影モードを選択

LUMIX TZ10には、水中撮影用に「水中モード」が用意されています。内蔵フラッシュによる撮影や、自然光のみでの撮影には有効です。ところが、S-2000のような外部ストロボや、LE550-WのようなLEDライトなど、強い外部光源を組み合わせて撮影する場合には、不自然な色合いになることがあります。
下の作例は、S-2000ストロボでダイバーの顔を撮影したものです。水中モードを使用した方は、肌の色が不自然に赤くなっています。
外部ストロボやライトなどを使うときは、「通常撮影モード」を選択しましょう。 

通常撮影モード(写真はP)を選択水中モード を選択
TZ10_B002.jpg TZ10_B001.jpg 
TZ10_A001.jpgTZ10_A002.jpg



ISO感度は「80」か「100」にセット

LUMIX TZ10(ファームウェアをVer1.1にアップデート)は、S-2000などのイノンストロボとの相性がとても良く、「ISO AUTO」を含めた全てのISO感度でS-TTL自動調光は安定しています。しかし、ISO感度を高感度側に設定すると、全体の露出に占める自然光の割合が強くなり、青かぶりした写真になりがちです。ストロボを使ってパリっとした色を出したい場合には、ISO感度は「80」か「100」に設定しましょう。


ISO100ISO400
TZ10_ISO100.jpg   TZ10_ISO400.jpg   
TZ10_A003.jpgTZ10_A004.jpg



EV.コントロールスイッチは「B」が標準

S-2000ストロボの「EV.コントロールスイッチ」の位置は「B」が標準位置になります。スイッチを「A」の方向(反時計まわり)に回すと、ストロボ光が若干強くなり、被写体が明るく写ります。被写体を暗く写したい場合は、「C」の方向(時計まわり)へスイッチを回して下さい。TZ10とS-2000ストロボの相性はとても良いため、「EV.コントロール」による光量調整も良く効いています。

 

 作例

 EV.コントロールスイッチ
TZ10_A005.jpg

 「A」
ちょっと明るめ
ft1_evset_a  

TZ10_A006.jpg 「B」
標準 
 ft1_evset_b
TZ10_A007.jpg 「C」
ちょっと暗め 
 ft1_evset_c
 


 

下限シャッター速度を設定して、青かぶりを防ぐ

P<プログラムAE>モードで撮影する場合で、強い太陽光が入る浅い海や、強烈な逆光時、白い砂地などでは、カメラのフラッシュを強制発光に設定していても、撮影した画像にストロボの効果があまり出ていない、青かぶりした画像になってしまう事があります。この現象は、強い自然光で明るさが十分とカメラが判断して、ストロボを微弱にしか発光していないことが原因のようです。
このような場合、「下限シャッタースピード」を早い値に設定することで、自然光の影響を弱くし、ストロボ光の割合を多くすることができます。
また、暗い水中では、シャッター速度が遅くなりがちです。「下限シャッタースピード」を「1/125」や「1/250」の高速に設定することで、動きの早い被写体も、ブレなくしっかりと撮影できるようになります。

TZ10_B006.jpg 
下限シャッター速度を高速に設定する

 

2種類のクローズアップレンズを使い分ける

LUMIX TZ10は、広角25mmから望遠300mmの光学12倍ズームのレンズを搭載しています。12倍と聞くと、ものすごいマクロ撮影が可能なのではないかと思いますが、光学ズーム最望遠(12倍)の時は、被写体に近づける距離が1mまで。陸上では問題ない距離ですが、水中のマクロ撮影には遠すぎます。間にある水の影響が大きくなり、撮影した画像のコントラストがとても低くなってしまったり、ストロボやライトの光量が不足して真っ暗な画像になったりするからです。
ところが、イノンの「M67レンズアダプターベースMCTZ10」を介して、クローズアップレンズを装着すると、最短撮影距離が短縮され、水中撮影に最適な高倍率ズームとなるのです。
対応するM67マウントのクローズアップレンズには、低倍率の「UCL-330」と、高倍率の「UCL-165M67」の2種類があります。この倍率の異なるクローズアップレンズを使い分けることで、離れたところから被写体をアップで写す「望遠マクロ」と、小さな被写体を接近して画面いっぱいに写す「超拡大マクロ」といった、2種類のマクロ撮影が可能となります。

TZ10_lensad_165M67.jpg 

・低倍率クローズアップレンズ「UCL-330」
クローズアップレンズ「UCL-330」を装着すると、TZ10をズーム最望遠側に設定した時の最短撮影距離は、1m → 30cmに短縮されます。そして、フォーカス合焦範囲はレンズ前30~40cmと10cmの幅があります。
ズームを最望遠側にした状態で、レンズ前30~40cmの間にいるものを撮影することができるため、臆病で近寄れない生物を、被写体から適度に離れたところから、大きく写すことができるようになります。

クローズアップレンズ「UCL-330」 x1枚を装着 して撮影
TZ10_A010.jpgTZ10_A009.jpg



・高倍率クローズアップレンズ「UCL-165M67」
クローズアップレンズ「UCL-165M67」を装着すると、最短撮影距離がズーム最望遠側で1m → 15cmに縮まります。
そして、フォーカス合焦範囲はレンズ前15-16cmと、1cmの範囲になります。
フォーカスが合う幅が1cmしかないので、この範囲にカメラを素早く持っていったり、的確にピントを合わせるスキルが必須となりますが、ズーム望遠側で15cmにまで接近できるため、その拡大率は素晴らしく、2cmほどの被写体を大写しにすることができます。

クローズアップレンズ「UCL-165M67」 x1枚を装着 して撮影
TZ10_A013_20100622191514.jpgTZ10_A012_20100622191514.jpg



■ズーム最望遠時の最短撮影距離■
クローズアップレンズ無し
ズーム最望遠(12倍) 最短撮影距離(テレマクロON)レンズ前 1m
※ 最短撮影距離は、ズーム5~8倍時は2m、ズーム9倍時で1.5m(いずれもマクロモードをONにした時)。ズーム10~12倍の時には「テレマクロ」というパナソニック社独自の機能が働いて、最短撮影距離が1mに短縮されます。

低倍率クローズアップレンズ「UCL-330」を装着
ズーム最望遠(12倍) フォーカス合焦範囲(テレマクロON)レンズ前 30~40cm

 

高倍率クローズアップレンズ「UCL-165M67」 を装着
ズーム最望遠(12倍) フォーカス合焦範囲(テレマクロON)レンズ前 15~16cm


 

クローズアップレンズを2枚以上重ねて使うこと、最短撮影距離が更に短くなり、被写体が大きく写しだされます。しかし、最短撮影距離が近くなりすぎると、臆病な生物は逃げてしまします。また、倍率の高いレンズを何枚も重ねると、周辺の画質が劣化してきます。
LUMIX TZ10には、パナソニック独自の「超解像」技術を用いて、解像感の劣化をほとんど起こさない「iA ZOOM」というデジタルズーム機能が搭載されています。この「iA ZOOM」を使えば、カメラと被写体間の最短撮影距離はそのままで、ズーム倍率が一気に16倍にまで達します。TZ10にクローズアップレンズを用いて撮影をしているときに、「もう少しだけ大きく写したい」という状況に出くわしたら、「iA ZOOM」を試してみてください。クローズアップレンズを重ねて撮影するよりは、良好な画像になるかもしれません。

TZ10_B005.jpg
撮影メニューの「超解像」から「iA ZOOM」を選び決定する

ズームワイド側25mmの広角撮影

LUMIX TZ10は、外付けのワイドコンバージョンレンズには対応していませんが、ズームワイド端25mmのワイド系レンズを搭載しています。もちろんワイドコンバージョンレンズを装着して撮影できるカメラほどではありませんが、充分にワイド感溢れる写真を撮影することができます。LUMIXシリーズのデジタルカメラは、ハイライト部に粘りがあり、逆光時の太陽のグラデーションが良好に再現されますので、マクロ撮影だけはなくワイド撮影にも活躍します。


TZ10_A016.jpg TZ10_A015.jpg


LUMIX TZ10は、どんなカメラ

TZ10_M67LADB.jpg
LUMIX TZ10は、有効画素数1210万画素、広角25mm~望遠300mmの光学12倍ワイドズームレンズを搭載し、「超解像」技術を応用した「iA ZOOM」により、ズーム倍率を16倍までアップさせた、前機種TZ7の後継機種です。今モデルより、撮影モードに「絞り優先AE」/「シャッター優先AE」/「マニュアル露出」が加わり、フルオートでの撮影はもちろん、絞りやシャッタースピードを思い通りに設定することができるため、上級者にもオススメのカメラになっています。また、他にも「新・手ブレ補正(POWER O.I.S.)」による、手ブレ補正機能の強化や、「スピードフォーカス」機能により、ピント合わせの速度が格段に向上していたりと、撮影する上でとても重要な部分に改良が施されており、とても使いやすいカメラです。
また、GPS機能を搭載しており、撮影した場所や日付が自動で認識されるようになりました。水の中まではGPSの電波が届かないとは思いますが、試しにGPS機能をONにして撮影してみると・・・
エントリー前の位置情報を覚えているようで、撮影した場所「熱海市」と表示され感動しました。撮影した画像を管理するのに、大変役立つ機能です。

TZ10_B007_20100622183225.jpg TZ10_B008_20100622183239.jpg
GPS機能で位置情報が表示される

また、TZ10は「AVCHD Lite」規格による1280x720のハイビジョン動画機能が搭載されています。静止画撮影中から、ボタンをワンプッシュするだけで動画の撮影ができるためとても使いやすく、S-2000ストロボとLEシリーズLEDライトの両方を装着すれば、水中写真と動画撮影を手軽に楽しめます。




 

LUMIX TZ10対応 イノン製品

TZ10_lensad_150.jpgCapW35set_L150CapW35SSset_150
M67レンズアダプターベースMCTZ10
¥7,800-[税別]/¥8,190-[税込]

L型光Dケーブル・キャップW35セット
¥7,200-[税別]/¥7,560-[税込]

L型光DケーブルSS・キャップW35セット
¥6,200-[税別]/¥6,510-[税込]
ucl_330_150 ucl165_m67_150 M67lensholder_s_150

クローズアップレンズ UCL-330
¥13,000-[税別]/¥13,650-[税込]

クローズアップレンズ UCL-165 M67
¥13,000-[税別]/¥13,650-[税込]

M67レンズホルダーS
¥4,200-[税別]/¥4,410-[税込]

Z240_150D2000_150s2000_150
 Z-240“Type 4”
¥60,800-[税抜]/¥63,840-[税込]
 D-2000“Type 4”
¥49,800-[税抜]/¥52,290-[税込]

S-2000
¥38,000-[税抜]/¥39,900-[税込]

diffuser2_manual_150difuser2_auto_150ShoeBaseSet
外部オート対応・-0.5白拡散板2 ¥3,000-[税抜]/¥3,150-[税込] 外部オート非対応・-0.5白拡散板2
¥1,500-[税抜]/¥1,575-[税込]
シューベースセット
¥5,000-[税別]/¥5,250-[税込]
gripbase_d4_150D_Holder_150D_Holder_Extension_Bar_150.jpg
グリップベースD4
¥8,000-[税別]/¥8,400-[税込]

 Dホルダー
¥4,000-[税別]/¥4,200-[税込]

Dホルダー延長バー
¥2,100-[税別]/¥2,205-[税込]

ARM_S_SET_Z150LE240_150.jpgCOLORFILTERSET_150.jpg
アームIIシステム

LE240
¥15,800-[税抜]/¥16,590-[税込]

カラーフィルター・LE セット
¥3,600-[税抜]/¥3,780-[税込]


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テーマ:水中写真 - ジャンル:写真